【作品紹介】園外が主役の公園
【作品紹介】園外が主役の公園
都市に対して閉じがちな公園を、外に向けて開き、園外で行われる都市活動を”借景”として公園内に取り込みました。
イギリス放浪記
歴史的建造物の保全が日本に比べて進んでいるヨーロッパ。その中でも特筆して保全件数が多いのがイギリスである。
イギリスには美しい街並みがどの都市にも平然と存在する。
裏路地の風景にすら色気を感じる。日本の雑多な感じの路地裏も悪くないが、こちらの路地裏は日本のそれとは全く異なる空間である。感傷に浸れるのはこちらの空間だろう。
何がこうした空間を形作っているのかを考えてみる。言うまでもなく、背後に控える石積みやブロック積の建物は重要な要素であるが、それだけではない。実は石畳みや、手前に見える侵入防止柵もこの空間の実現に一役買っている。もし柵の色が白だったら、二つの写真見比べてみてほしい。この空間の全てが途端に台無しになってしまう。
良質な屋外空間のデザインを実現するためには、細部にまで気を配らなければならない。だからこそデザインは面白い。だからこそ私は、屋外空間を専門にデザインする職能を日本で確立したいと思っている。
屋外空間のデザインをしています
このブログでは、自身の作品や、日々感じたことを綴っていきます。簡単に自己紹介をすると、屋外空間のデザイナーをしています。言葉で説明するよりも作品を先に見せた方がいいですね。
これは、今月が期限だった公園のコンペ(参加者がデザインの内容を競う設計競技)に応募した作品です。このように公園や建物の外構、河川等のデザインを行うのが私の仕事です。
個人的に、屋外空間を設計している時の楽しみは、beforeとafterで空間の質が上がったことを実感できることです。次回からは、設計前と後の違いを皆さんにもお見せします。